発電機から白煙・黒煙が出てくる場合の原因と修理

 

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白煙・黒煙など排気色の異常

 

発電機から

白煙が出て止まらない!

黒煙が出て止まらない!

このような症状の場合、燃焼トラブルが疑われます。

考えれれる原因

 

機器の状態により原因は特定か複合的か分かれますが

①軽油が腐っている

②オイルパンに燃料が混入している

③燃料噴射タイミングに支障が出ている

④バルブからの圧力漏れ

など

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

点検・調査

 

①の場合、軽油は6年を目途に交換しないと腐ります。

稀に「すっぱい臭い」になるまで酸化した軽油に出くわします。

このような燃料がしっかりと燃えるのは期待できないですよね。

 

②の場合、オイルを全て抜き取り後に交換し、燃料とオイルが混ざってしまう原因の部品を交換します。

例えば、パッケージ搭載タンクではなく外の小出し槽から燃料供給を受けている場合

小出し槽が発電機より高い位置にあるため、燃料配管を通し、高低差による内部圧力をフィードポンプが常に受けています。

フィードポンプが経年劣化すると、オイルと燃料を分けている弁の機能が低下し混ざってしまいます。

まざった状態を放置すると

オイルの適正粘度を保てない状態で運転するので、シリンダーの焼き付きなど重大な故障を誘発します。

 

③④の場合

燃料を噴射するタイミングが狂ってしまうと

エンジンがシリンダー内で爆発するときに最も適切なタイミングに

燃料を噴霧できないため、燃えすぎの場合は黒煙が、不完全燃焼の状態が続く場合には白煙が出ます。

これを調べるには「ターニング」を実施し

燃料噴射タイマーと圧縮位置が合っているかを確認します。

次にヘッドカバーを外し

 

 

 

 

 

ターニングで確認したバルブの吸気と排気が閉じた状態か確認します。

次に、シクネスゲージでメーカー基準のクリアランスが保たれているかテストします。

 

 

 

 

 

このエンジンの場合は、コンマ4が適正値になるので、この基準を確認と調整する作業を

バルブクリアランスといいます。

 

 

 

 

 

このクリアランスは非常に精微なもので

コンマ1のズレが燃焼タイミングに悪影響を与えます。

この段階で不具合がある場合は、排気色の異常(黒煙・白煙)や

バルブが摩耗劣化している場合には

圧力漏れによる空気混入(エアがみ)からのエンジンが掛からない

症状となります。

ここまでになると、バルブ一式をオーバーホールします。

 

点検・整備しなければ故障を招く

 

非常用の発電機は定期的に整備をしなければ

普段使用をしていなくとも、消耗部品の摩耗劣化が進むため

初期の段階での発見には最低でも1年に一回の総合機器点検が必要です。

 

よくある誤解

 

「普段、電気主任技術者が点検してるからウチは大丈夫だよ」

このような誤解もありますが

非常用の発電機は、電気事業法・消防法・建築基準法の法令順守が求められます。

電気事業法で点検しているのは「現在動かすのに支障はないか」です。

消防法は「災害時に正常に動くか」「そのために整備はされているのか」

同じ点検でも切り口が違います。

総合点検では、上記の噴射ノズル確認も行いますが、電気の点検ではそこまで行いません。

 

疑問点やご不明点はいつでもお問い合わせください。

 

 

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