すでに生産終了してしまったモデルの制御基板を修理する

 

 

 

 

 

今回は生産終了した基板を手作業で修理しました過程をご案内します

 

非常用発電機は大きく分けて

動力を作る内燃機関(エンジン)と動力を電力に変える発電機(ジェネレーター)

そしてそれを制御する制御基板から構成されています。

 

今回はその制御基板が壊れてしまった事案から修理を施しました経過をご案内します。

初期症状として、操作パネルの警告ランプにはCPUの異常が表示されていました。

 

 

 

 

 

 

この状態のままでは非常用発電機を操作パネル上から起動させることはできません。

 

製造年は1996年と製造から20年以上経過しているため

メーカーから基板の補修部品を供給は終わってしまっています。

本来なら新しいモデルへの更新をお勧めしていますが

更新には最低でも3か月間、この非常用発電機が使えない状態になり

ここは病院のため医療用設備のバックアップであるため、そんな悠長なことは許されないことから

「なんとしても直す」しか選択肢はありません(汗

 

まずは検証用に持参した同型のメイン基板を差し込みより踏み込んだ形で状況を検証します。

 

 

 

 

 

メイン基板交換後、CPU異常の表示は消えました

 

キュービクルから模擬停電をし自動始動が出来るか確認です。

10秒後、自動始動しました。

が、しかし電圧確立がされません

 

 

 

 

 

 

念のため、AVR(電圧調整器)の予備品も持参してきたのでこちらも交換します

 

結果は・・・

まだ電圧確立が出来ない状態が続いているためAVRの故障による原因ではないようです。

こうなるとメイン基板だけではなく、メイン基板を経由するバッファー基板も要因として疑わしい状況です。

しかし、メーカーが生産を終えてしまっているため、弊社としても予備品を持っておりません。

お客様には現状をご報告し、メイン基板とバッファー基板の両方を持ち帰り、修繕を施すことで了承を頂きました

 

 

 

 

 

 

ここからはひとつひとつのリレーにテスターを当て、絶縁不良がないか確認です

 

不具合兆候のある箇所は、発熱症状が確認されたメモリーバスチップとLEDチップの3か所。

すでにこの部品を交換しましたが、異常発熱が改善されないことから

このチップを経由するリレーに問題がありそうです。

ひとつひとつのリレーを確認し、異常個所は逐次修繕していきます。

これだけ基板内部が複数に渡りダメージを受けているのは、落雷による地絡が原因と考えられます

 

1か所見つかって修繕を施しても、ほかの経路で破損している可能性が高いため

該当部品とその周辺は発熱症状が出なくなる段階まで追う必要があります。

 

 

 

 

 

基板のリレーは表面だけではなく、裏側にもあるため、全体の経路は1万弱存在し

異常発熱のある部品周辺だけでも1500か所確認と都度修繕作業を実施

 

 

 

 

 

 

3週間ほど掛かりやっとすべての不具合を修繕しました

 

 

 

 

 

 

無事に自動始動はもとより、電圧確立も修繕され元気に直りました!

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