非常用発電機のメンテナンスをしないリスク

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非常用発電機は普段動かすことのない機械であるため

整備をする意識やしなければいけない必要性について認知されてはいません。

電気事業法の点検はされていても、毎年整備をされている所有者様の割合は少ないのが現状です。

納入されてから一度もオイル交換をした事がないケースも多くあります。

しかしながら、電気事業法での電気工作物に該当する自家発電設備(非常用発電機)の点検は

故障がないか、エンジン始動が出来るかまでの点検です。

消防法に定める点検基準は、非常用発電機を実際に使用する場面(防災負荷がかかる)で正しく稼働するか

マイカーで例えると

電気事業法の点検はエンジン始動ができてアイドリング時に計器類に異常がないかまでを確認します

消防法の求める点検は、アイドリングから坂道を登れるか(負荷試験)その後に異常はないかまでを確認します

整備を必要とする理由

 

 

 

 

 

先ほどのマイカーで坂道を登れるかの試験(負荷試験)では当然エンジンに負荷が掛かります。

10年以上一度もオイルを交換したことがない車で遠方へドライブに行く人はおそらくいないと思います。

オイル以外にもパンクしないか心配になると思います。

状況は同じです。

消防法で年に1回、性能試験もしくはオイルやフィルター、ベルトや蓄電池などの消耗品を適宜交換を行う予防保全整備をすることは

災害時には人の命を守る機器になるため、点検管理においては法律で実施を義務付けられています。

 

ここで整備をしていない場合のリスクをまとめます。

負荷運転(非常用発電機に接続されている動力源を動かす)に耐えられないリスク

非常用発電機は災害時にちゃんと起動し発電する事を目的として設置されていますので、その時に稼働しなくては本末転倒になってしまいます。

定期点検にて始動確認や無負荷運転をしていても、定期的に整備をしていないと負荷運転には耐えられません。

直近では東日本大震災時に、非常用発電機が始動しなかった、異常停止した事例の未整備による原因が3割にのぼり、都議会でも問題として挙げられました。

 

東日本大震災では、津波や燃料切れを除き、40%以上の機械が「整備不良」により正常に始動しませんでした。(一般社団法人日本内燃発電協会調べ)

消耗品の劣化による周辺部品の摩耗を早めるリスク

 

 

 

 

 

 

冷却水を長期間交換していないと、成分である防錆効果は失われラジエーター内部の錆腐食を早めます。

ベルト類は経年劣化とともに弾力性が失われ、運転時に切れてしまうとエンジンに損傷を与えます。

その他にも、消耗品交換をしない事による周辺部品への影響は多々あります。

補修部品の調達可能期間を超過し修理できなくなるリスク

メーカーもモデルチェンジをした場合は、古い型の補修部品を生産しなくなります。

また、非常用発電機事業の縮小や廃止をする場合もこれに含まれます。

長期間整備をしていないと、これら調達可能期間の情報が入らないために

故障による不具合が生じても、補修部品がないために修理出来ないリスクを抱えます。

 

 

毎年の計画に整備を織り込むことで、良好な状態を長く保つ(予防保全)と全体費用の削減に繋がります。

 

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