非常用発電機の機能と役割

非常用発電機とは、停電した際にバックアップ電源として動くための電気を作る発電機です。

そのため、日常的に使う発電機とは異なる機能を有しています。

切替器

停電を感知しましたら、非常用発電機が自動始動するための役割を担います。

復電しましたら、自動的に非常用発電機が停止します。

プライミングポンプ

このプライミングポンプも非常用発電機にしか有していない部品です。

ディーゼル発電機は、日常的に動かしていないとエンジン内のオイルが

重力により下に落ちてしまいます。

しかし、非常用発電機は普段使いをしないため、オイルが落ちた状態で始動を

するとピストンなどエンジン内部を損傷してしまいます。

そこでこのプライミングポンプは、強制的にエンジン内部へオイルを循環させる

役割を担っています。

非常用発電機はどこで使われている?

一定規模の建築物(1000㎡を超える建物)例えば商業施設や大型マンションには必ず設置する義務があります。

この他には病院や特養施設なども設置義務があります。

設置義務は消防法と建築基準法でそれぞれ定められています。

設置義務とは?

不特定多数の人が出入りする建物では、万が一火災が起きた際に

消火栓ポンプやスプリンクラーを起動させなければなりません。

高層ビルやマンションでは、人の移動に非常用エレベーターが必要になります。

この時に火災により停電したから使えないでは、消火活動や人命救助活動に

支障が生じるため、バックアップ電源として非常用発電機の設置義務があります。

非常用発電機の需要

設置義務のない建物や施設にも非常用発電機は活躍しています。

上の写真は養鰻場の現場です。

ウナギを養殖している池には酸素を送るポンプがあります。

停電してポンプが動かなくなると、酸欠で全滅してしまうため

非常用発電機はこのような場所でも活躍します。

この他には、養鶏場や半導体工場、データセンターや銀行など

停電が起きてしまうと経済的損失が大きい

施設にはバックアップ電源の需要があります。

ますます重要性が高まる非常用発電機

東日本大震災や熊本地震をはじめ、最近では多頻度に起きる大雨洪水など

これまででは考えられないような規模の災害が身近に迫る時代にあります。

長期間の停電は企業活動にも多大な支障が生じるリスクがあります。

そこで国がBCP対策を推奨し各企業が対策を行い始めています。

BCP対策とは

予期せぬ災害や緊急事態に対して、企業の生産活動への影響を

最大限に抑え、早期の復旧を可能とするための計画準備になります。

Business・Continuity・Planの頭文字をとってBCPと呼ばれ

和訳では事業継続計画になります。

BCP対策と非常用発電機

最近の物流倉庫では仕分けなどを機械で行うオートメーション化が進み

電気が止まると物流倉庫の機能は停止してしまいます。

また冷凍倉庫の場合には、長時間の停電が続いた場合、保管されている

商品に多大な損害が生じます。

このような危機を管理するため、長期間の停電においても生産活動に

影響を受けにくくするバックアップ電源として非常用発電機は

BCP対策として有効な手段として着目されています。