停電復旧後も非常用発電機が止まらない

停電時のバックアップ電源として活用する非常用発電機ですが

弊社によくあるご相談の中に、先日の停電で非常用発電機は自動運転でエンジン始動したのだが、停電復旧後も発電機が止まらなかった。

この場合の疑われる故障部分は何か所かありますが

今回は停止ソレノイドの不具合によるエンジンが止まらない事例についてご説明します。

停止ソレノイドとは

エンジンを停止させる装置になります。

非常用発電機の場合、停電(商用電源が来ない状態)を感知しますと自動的にエンジン始動のもと

発電を行い負荷機器へ(発電機に接続されている動力源)電力を供給します。

復電しますと再度停電しないか一定時間待機運転をして、エンジン停止~商用電源への自動切り替えが行われます。

エンジンを止めるためにエンジンへの燃料供給を停止ソレノイドによりカットさせることで停止する仕組みです。

非常用発電機が手動モード(試験モード)の時は

停止スイッチを起動したときに連動して作動します。

自動モードの時は

停電後に非常用発電機始動~復電時には所定の待機運転後、停止に入ります。

 

不具合が生じると

 

停止ソレノイドが正しく作動せず(元の位置へ戻らないなど)、エンジンへの燃料カットが出来ていないために

始動後の自動停止が出来ない状態になります。

不具合の兆候としましては

停止ソレノイド自体の動き方がぎこちなくなる、速度に波が出るなど

スムーズに動かなくなる場合には停止ソレノイド自体をアッセンプリー交換により修繕をします。

 

点検の頻度

 

目視しやすい場所にあるため、年次点検はもとより、月次点検や半年点検時の試運転時に目視にて点検が可能です。

運転停止後に停止ソレノイドが起動した際、ぎこちなさや、ヨレヨレした動き方の傾向が見られたら要注意です。

停止ソレノイドの期待寿命

 

運転時に負荷が掛かる部品ではありませんが

経年劣化による摩耗は必ずあります。

設置環境により個体差は生じますが、おおむね12年前後を目安に

不具合が生じる前の交換を推奨します。

湿気が多い環境や塩害(海風が吹く)が予想される地域では

錆による摩耗が進みやすいため交換周期はこれより短くなります。

 

 

 

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  1. 2018年 3月 01日

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